パナソニックRX-DT9電源入らず

現在、古い家電の修理を行っておりませんので参考記事としてお読み下さい。

今年の夏は異常に暑かったせいで、エアコンの取替工事ばかりやってたら、ブログの更新をサボってました…😅

さてさて、またまたCDラジカセの修理依頼があり、今回は石川県内の方。直接来店されて、なんとかして欲しいと私が留守の間に修理品を置いていかれました。

1989年製 RX-DT9

故障内容は

1.電源がすぐに入らない。しばらく放っておくと勝手に入る?

2.CDの音飛びがひどい

3.リモコンが時々きかない

4.ディスプレイ表示が一部出ない

5.あちこち誤動作する

ということで、まずは分解の儀

いつも最初にやる事は、分解した時に、プリント基板のチェックです。ハンダ付け修理でなおる場合もあるので、老眼鏡と虫眼鏡を使いながら点検します。

電源基板

あちこち分解しながら、調べていくと電源に関しては、電源基板のどこかがおかしいと思い、これかな?と推測されるコンデンサを交換してみました。

結果は

ビンゴ😊㊗️

容量抜けでしたね。

25V 2200μF

パナソニックのCDラジカセにはよくこのタイプの電解コンデンサが使われてますので、電源が入らない時は、これを疑うのも良いかと。

ディスプレイ表示もハンダ修正でハッキリと出るようになり、その他基板の点検の結果、かなりのハンダが浮いてました。出来る限り補修して、なんやかんやと時間がかかりましたが、リモコンもちゃんと動作するようになり、あとは、CDの音飛びだけです。

ボディーを軽く叩くだけでCDがストップしたり、あとは、大音量鳴らすとストップ、これを見つけるのに時間がかかりました。

ピックアップ部の劣化ならば、修理不能だし、困り果てて、一旦、3日間ほど手をつけないで頭をリセットしてから取り掛かることにしました。

音飛びというよりは、振動で止まる、ということでどこかの接触不良かな?止まるのはストップボタンか取り出しボタンを押したら止まるから、そこらへんの接触を調べてみました。

写真のスイッチの (CDフタの開け閉めを検知) 接触が悪かったようで、接点を磨いてオイル塗布

これでなおりました😭

重低音回路 S-XBSが付いてます

低音を目一杯きかせて、CDは問題なく順調に鳴りました。軽くポンポン叩いても止まりません。

最後にあちこち点検して組立。カセットデッキ部のヘッド、キャプスタン、ピンチローラーのお掃除。

ピッカピカになりました

自分も知らなかったんですが、この機種はバブルラジカセ四天王と呼ばれるものらしいです。

当時のパナソニックとしては、かなり頑張って作り込んだもので、重低音回路S-XBS、ダブルカセット、イコライザー、スペクトラムアナライザー、ドルビーNR、てんこ盛りです。い

やいや、なんて素晴らしいんだと感じましたが、自分も歳を感じてしまいますね。

後日、ご依頼主からお礼のハガキが届き、こういうのをいただきくと修理をした甲斐があります。とても、嬉しかったですね。

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